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OEM入門編 ロット について本日は記事です。
OEM入門編の最初の記事をご覧頂いてからだと流れがわかり、整理がしやすいかと思います。
ロットとは
この言葉は比較的なじみのある方が多いのではないかと思います。
製造ロットとも言ったりしますね。
簡単にいうと製造数量となります。
1ロット=1製品 と考えてもらうとわかりやすいと思います。
※業界によって違う可能性もありますので、サプリメント業界での考え方でお伝えします。
このロットというのは工場の1日の生産能力や可能生産量を基に最低ロットという数字が決められることが多いです。
ロット1,000ぐらいが最近は最低ロットとして設定しているところが多いのではないかと思います。
なぜロットが小さいと割高なのか
ロットを上げるとコストが下がる。
とよく聞くと思います。
ではなぜ最低ロットだと割高なのか?ということを簡単にご説明します。
これは上述した、工場の生産能力などと関連しています。
製造をする際に1日にかかる工場のコストがあります。
人件費、水道光熱費などの固定費などなど。
これは工場を運営していく上で必ずかかってくるコストです。
これを回収しなければ工場運営をしていくのは不可能となってしまうのは皆さんご理解いただけると思います。
また、ここに利益を載せることでビジネスモデルが完結します。
簡略的に例をお伝えしますと、例えば、ある工場の最低ロットが1,000個で1日の生産能力が10,000個の条件とした場合。
10,000個作らなければ生産性が悪いですよね。
そこで1,000個のオーダーをかける場合、他の商品で残りの9,000個を賄わなければなりません。
ただ実際、残りの9,000個を1日の稼働時間内で簡単に製造できるかというとできないんです。
次の商品を作る際に、原材料を仕込んだり、設備の清掃をしたりと製造を切り替える為の作業が必要でそこにも時間と人件費がかかってくるわけです。
そうすると、1日の稼働時間で10,000個分のコストを回収するのは中々難しいですよね?
ここでコストの調整が必要になってくるので、最低ロットだと割高になってしまうんです。
逆に言うと、ロットをあげれば製造切り替えや時間のロス、細かく言うと製造時の原料のロスも少なくなってくるのでコストがどんどん下がっていきます。
コストダウンの他の要素は?
これまではロットと工場の生産性を紐づけてお伝えしてきましたが、コストダウンに少し話を広げていきたいと思います。
大まかなコストダウンの流れは前述のとおりですが、同じような考え方で他の要素でもコストダウンが図れます。
商品を構成する要素はパッケージ資材、原材料がありますよね?
箱やアルミパウチ、原材料、段ボールなど。
これらも製造工場で製造をするので、同じような考え方でロットが増えるとコストが下がります。
製造でのコストダウンとその他原材料や資材のコストダウンにより、トータル的なコストダウンに繋がります。
最低ロットから大きくコストが下がるポイントを【経済ロット】と呼びます。
見積もりを依頼する際には、【最低ロット】と【経済ロット】でかけるとコストダウンの幅がわかり販売戦略や計画を立てる際に役立つと思うので参考にしてみてください!
最後に
1ロット=1製品
1,000ロット=1,000製品
なぜロットが増えるとコストダウンが可能なのか。
ということを意識して頂くと、商品設計や販売戦略及び計画がより解像度が高く立てられると思いますのでぜひ参考にしてみてください!
それではまた!!
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